大家好!しょうです!
時事ニュースなのですが、最近中国で"学習塾禁止"の政策が中国政府から打ち出されました。初めて聞いた時、耳を疑うくらい衝撃を受けましたので記事にまとめました。
双減とは
塾禁止の政策は正式には「双減 Shuāng jiǎn」と言い、小中学校で課す宿題に様々な制限をかけるとともに、学習塾の新規開業は認可せず、既存の学習塾は非営利団体として登記させるものです。
家庭の教育費の負担を減らし、『2人目、3人目の子どもを作ってね』という中国政府の少子化対策の狙いもありそうです。
塾講師など失業する可能性が高く、これまでの教育方針を変えて全体の学力レベルが下がる事も無きにしも非ずかと思いますが、こんな大胆な政策を実行できる中国政府を率直にすごいと思いました。
保護者の反応は?
「双減」の個人的に重要そうと思った政策内容をまとめました。
学習塾制限の一例
- 学習塾の新規開業は認可せず、既存の学習塾は非営利団体として登記する。
- 公立学校の教師による塾でのアルバイトは禁止。違反した場合、教員資格を剥奪する。
宿題制限の一例
- 小学1~2年生の宿題は出さず、小学3~6年生は60分以内、中学生は90分以内で終わる量とする。
- 学校と保護者は家の手伝いやスポーツ、読書などを奨励する。
中国国内でも賛否両論あるようですが、宿題が減り家族の時間が増えるのはいい事ですね。私の妻と職場の同僚も政策に賛成でした。
日本で言うところの「ゆとり教育」みたいな感じになるのでしょうかね? ゆとり教育は一般的に失敗したと言われており、中国も同じ轍を踏んでしまうか、はたまた上手く行くのか見守りたいと思います。
中国ドラマ「小舍得」
そういえば、今年見た中国ドラマ「小舍得」で学習塾についてのエピソードがあったので紹介します。
上海の小学校で数学教師として働く钟老师(演 章涛) は、学習塾でアルバイトをし、塾に通う学校の生徒のみに、テストで出る問題を教えるひいきを行っていた。
その事を、塾に通わせられない親に学校に告発され、学校をクビになる。
仕方なく学習塾で働くがスパルタ教育が原因でまたもクビになり、自分で塾を新規開業するが失敗。
最終的には同じ学校で教師をしていた恋人とも教育方針の違いで別れる事なり、钟は上海を離れ実家に戻ることになる。(恋人はゆとり教育派)
このドラマは「双減」発表 2021.7.24 より前の 2021.4.11~2021.5.3に放送されたものです。上述のエピソードはどこか「双減」政策を後押しするような内容だと思いました。
中国ドラマ「小舍得」は家族愛をテーマにしたハートフルなドラマなので興味のある方は是非見て下さいね。